
NVIDIA決算、最新情報まとめ!パウエル発言で株価が急反発した理由とは?(8/18-8/24)
動画はこちら。(動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)
あるころうのNISA投資チャンネルです。
怒涛の1週間でしたね。
パウエル議長が利下げを匂わせたため、一気に市場が反発して1週間の下落が何もなかったかのように復活しました。
利下げを急ぎインフレ再燃を招いた歴史的事例

雇用統計への懸念が不安視され、また政治的にもトランプ大統領からパウエル議長への批判が強い状況ですが、過去に米国は同じような状況になっていて、インフレ退治をおろそかにして利下げを実行してしまった例をまとめました。
どの時代も、今よりもひどい状況のように思えますが、
インフレはしっかりと退治しないといけないこと、
急激な利下げ、利上げはやってはいけないこと、
だからと言って、細かく調整しすぎてもいけないこと
とすると、現在のパウエル議長のやり方は理にかなっているように思えます。
不況を過剰に恐れて、利下げしすぎることが歴史的に危険ということがわかっていても、時期FRB議長や、メンバーが政権の言う通りに利下げを実施してしまうメンバーだと歴史的な危機が起こる可能性が高まりそうです。
ニュースチェック
続いてニュースチェックです。

8月23日 ブルームバーグによると
“パウエルFRB議長が22日の講演で9月利下げの可能性に扉を開いたことで、利下げ推進派が優勢となりつつある。
スタンリー氏は「9月会合で発せられるメッセージは『1回利下げして様子を見る』というものになるだろう」と予測する。
金融市場ではパウエル議長の発言を好感し、株価が急伸し、米国債利回りは低下した。”
と記事内で説明している一方で、
“だが、パウエル議長の発言は利下げの保証には程遠いもので、持続的なインフレリスクにも言及した。関税による消費者物価への影響は「今や鮮明」であり、「関税による物価上昇圧力がより持続的なインフレ力学をもたらす可能性もある」との警戒感も示した。”
とのことで、市場の利下げ期待の反応が若干過剰である可能性がありそうです。

8月23日 ブルームバーグ
【米国市況】ダウ平均は最高値更新、パウエル氏講演が利下げ観測補強
こちらの記事でも同様に、パウエル議長の講演が予想外にハト派的に受け止められ、投資家が利下げへの確信を強めたと報じています。

8月19日 ブルームバーグ
米リセッション判定の新指標をサンフランシスコ連銀が発表しました。
これは、労働市場の地域差に着目した指標で、失業率が過去1年の低水準から0.5ポイント以上上昇した州を数える指標だそうです。
18日公表のリポートで、「これまで30州以上で同時に失業率の悪化が見られると、米経済は必ず景気後退局面に陥った」とロヒト・ガリメラ、オスカル・ジョルダ、サンジェイ・R・シンの3人が指摘し、「LMSI:労働市場ストレス指標は失業率が悪化している州の数を数えるというシンプルで透明性の高い手法を採用しており、解釈しやすい上、経済的ストレスの地理的な分布に関する貴重な洞察も与える」と説明しました。
「州レベルのサーム・ルール」とも呼んでるそうです。今後注目したいと思います。

8月22日 ブルームバーグ
決算前のエヌビディアにとって懸念となる報道がありました。
エヌビディアが15%の関連収入を米国政府に納めるという条件付きで、対中販売の再開を許された、中国向けに設計された半導体H20に対し、中国政府は先日、中国国内企業にこの半導体の使用を控えるように求めました。
やっと米政府公認で中国市場を狙っていける矢先に、このような状況になり、部品サプライヤーのサムスン電子、アムコーテクノロジーに対し、生産停止を求めることになってしまいました。かなり衝撃的なニュースですね。
経済指標とセンチメントチェック
続けて経済指標とセンチメントチェックをしていきましょう。

19日火曜日
建設許可件数速報値が発表されました。
前回、139.3万件、予測139万件のところ、結果135.4万件でした。
同日 住宅着工件数が発表されました。
前回、135.8万件、予測129 万件のところ、結果142.8万件でした。
同日 中古住宅販売件数が発表されました。
前回393万件、予測392 万件のところ、結果401万件でした。
続けて株式市場の状況を見ていきます。

続けて株式市場の状況を見ていきます。
株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、
先週64のグリードを示していたインデックスは、
現在、61のグリードを示しています。

イールドカーブはプラス圏で、先週の0.58から、現在0.58で横ばいでした。

先週から引き続き、強欲と恐怖が対立する雰囲気の中で、市場は週末には強欲を選んだようです。
プットコールレシオやセーフヘブンデマンドが若干落ち着き、先週ほどのリスク専攻が薄れたようにも思えます。

フェドウォッチツールを確認します。
次回9月17日のFOMCでは、先週まで9割を超えていた利下げ予測が、75%を割りました。今年最後の12月FOMCでは、3段階の利下げ予測が0%になり、2段階の利下げ予測が大半になりました。

それでは為替ドル円を確認します。
先週147.11円台から、金曜日148.8ドル台にタッチしそうなところで、
現在
146.88円台
-0.23円
-0.16%でした。
週間主要チャートチェック
それではこれらを踏まえて週間の米国主要チャートを見ていきます。

S&P500は、先週末6,449ドル台から今週終値6,466ドル台
+17ドル
+0.26%
で引けました。

NASDAQ100は先週末23,712ドル台から今週終値、23,498ドル台
-214ドル
-0.90%
で引けました。

米国の主要株式チャート、ゴールド、長期国債ETF、ビットコインの先週末の終値から1週間の上昇率を確認していきます。
今週は、中小型のラッセル2000が、2周続いた2%超えからさらに、+4.16%成長で好調でした
NASDAQ100は、週明けからの下落を、金曜日の上昇でカばーできず、マイナスでした。

また、日経225、2559オールカントリー、インドNifty50指数、399001中国シンセン総合指数では、
先週+4%を超えて好調だった中国シンセン総合指数がさらに+4.75%
でした。
最近好調を続けた日経225は-1.72%と不調に終わりました

FANG+と、NASDAQ100の3倍レバレッジ指数TQQQ、フィラデルフィア半導体指数のソックスでは、SOXだけが、前半の下落を後半カバーしわずかにプラスでした。

その他、欧州やアジアの各国を代表するインデックスや金、銅、オイル、ガスなどのコモディティ比較の週次の5分足チャートでは、株式指数は全体的に好調で、
OMX30:スウェーデンの株価指数、
FTSE100:イギリスの株価指数がそれぞれ2%を超えました。
セクターと個別株チェック
今週のセクターと個別株チェックです。

S&P500時価総額の週次パフォーマンスをヒートマップで見ると、電子テクノロジー、テクノロジーサービス、小売業セクターの主要銘柄が真っ赤で、小型銘柄の多い他のセクターが好調でした。
(※動画では決算のあった銘柄、量子コンピューティング銘柄、小型原子炉関連銘柄、宇宙関連銘柄についても触れています。)
新旧NISA口座公開

新NISA口座の利益は、1週間で-102,452円でした。旧NISA口座の利益は、1週間で+3,752円でした。
(※動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)
来週の予定

26日火曜日「耐久財受注高の前月比」が発表されます。
前回-9.3%、予測 -4 %です。
28日木曜日 GDP成長率四半期(シハンキ)が発表されます。
前回 -0.5%、予測3%です。
29日金曜日 重要なインフレ指標のコアPCE前月比が発表されます。
前回 0.3 %、予測 0.3%です。
同時間、個人所得前月比が発表されます。
前回0.3%、予測0.4です。
個人消費前月比も発表されます。
前回 0.3 %、予測0.5 %です。

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
火曜日 MDB:モンゴディービー テクニカル売り・アナリスト評価買い
水曜日 NVDA:エヌビディア テクニカル買い・アナリスト評価強い買い
SNOW:スノーフレイク テクニカル中立、アナリスト評価買い
CRWD:クラウドストライク テクニカル売り、アナリスト評価買い
HPQ:エイチピー テクニカル強い買い、アナリスト評価中立
木曜日
MRVL:マーベル テクニカル売り、アナリスト評価強い買い
DELL:デル テクニカル中立、アナリスト評価買い
終わりに
今週は、久しぶりの下落があり、為替も円高に動き、米株投資家にとってはソワソワした1週間だったのではないでしょうか。個人的な印象だと、ジャクソンホール会合前後は、だらだら下げて相場の雰囲気が悪くなる印象でしたが、今回は割とテキパキ下げて、下げ止まるという感触でした。AI関連のトレンドの中心であるエヌビディアの決算や、FRBの政策決定の根拠とされるコアPCEや失業率の発表を控え、期待と不安が大きくなっている雰囲気ですね。
皆さんは、この相場、どのように行動しますか?
ぜひコメントくださいね!
それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。
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