
米国の覇権は終わるのか?レイ・ダリオ氏のチェンジングワールドオーダーを徹底分析!(4/12-4/19)
動画はこちら。(動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)
あるころうのNISA投資チャンネルです。
今週も、「もうどっちなんだ!?」というような短期の動きで、情報量も多くわけがわからない状況になってはいませんか?
そういう時こそ冷静に、長期ではどのような方向になっているのかを確認しつつ、それを踏まえてポートフォリオを見比べて状況整理したいですね。
今回動画の冒頭では話題になっているレイダリオ氏のチェンジングワールドオーダーについても触れていますのでぜひご覧ください。
ニュースチェック
まずはニュースチェックです。

4月18日 ブルームバーグ「パウエル議長の解任可能か、トランプ氏は検討中-NEC委員長」によると、
トランプ米大統領はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を解任できるかどうかを検討していると、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が18日に述べた。
とのことで、利下げを迅速に進めていないパウエル議長を批判しています。

4月16日 ブルームバーグ「テック株が世界的に下落、エヌビディアとASMLのダブルパンチ」によると、
CEOフアン氏が、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)の招待で北京を訪れ、また、ディープシークの創業者と会談、イギリス誌ファイナンシャルタイムズにより中国企業向けの新たな半導体設計について話したと報じられた。
とのことです。

4月17日 ブルームバーグ「ハーツ株が56%急騰、アックマン氏のパーシングが約20%の株式保有」によると、
米著名投資家ビル・アックマン氏が率いる投資会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが、米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングス株を約20%保有していることが分かった。
とのこと。
これを受け、直前株価の四ドル付近から現在8.22ドルと倍以上に上昇。ビルアックマンは、Xで「「経済的な核の冬を自ら招く」リスクを冒すのではなく、関税を90日間停止する」という内容の投稿をして、トランプ大統領がこの投稿で訴えた案をそれまでの姿勢から一転して受け入れて注目されています。
経済指標とセンチメントチェック
続けて経済指標とセンチメントチェックをしていきましょう。

16日水曜日 小売売上高前月比が発表されました。
前回0.2%、予測1.3%のところ、結果1.4%でした。
17日木曜日 パウエルFRB議長は、関税が持続的インフレ招かぬよう金融当局が重点を置いていると改めて強調しました。
また、最大限の雇用と物価の安定という2大責務(せきむ)のバランスをとっていくとしました。
これにより利下げ期待が後退、株式市場は下落し、ドルも下落しました。
同日 建設許可件数速報値が発表されました。
前回145.9万件、予測145 万件のところ、結果148.2万件でした。
同日 住宅着工件数が発表されました
前回、149.4万件、予測142万件のところ、結果132.4万件でした。
続けて株式市場の状況を見ていきます。

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、
先週13のエクストリームフィアを示していたインデックスは、
現在21のエクストリームフィアとなりました。
回復傾向ではありますけど、ボラティリティはそれなりです。

イールドカーブはプラス圏で、先週の0.52から、現在0.51と、先週の上昇後は横ばいです。

ニュース記事を含め市場は引き続き将来に起こりうるネガティブ要因を探し回って記事にしているように見えます。
引き続き何が起きるのかわからない恐怖感に満ちていますが、一通りの悪化要因を探し終わって、Xで資産総額自慢投稿も減っていき、シーンとし始めてからいつの間にか底値から回復していくので、引き続きチェックは怠らずいきましょう。

フェドウォッチツールを確認します。
6月18日が次の利下げという予測が大半なところは変わりありませんでしたが、現状維持の予測が増えました。2段階目の予測の多数派は、7月30日で先週と変わりませんが3段階目の予測が増えました。今年最後の予測は、今から4段階の利下げが大半と利下げの進む予測となりました。

それでは為替ドル円を確認します。
先週143.4円台から現在142.1円台
-1.3円
-0.9%でした。
週間主要チャートチェック
それではこれらを踏まえて週間の米国主要チャートを見ていきます。

S&P500は、先週末5,363ドル台から今週終値、5,282ドル台
-81ドル
-1.51%
で引けました。

NASDAQ100は先週末18,690ドル台から、今週終値18,258ドル台
-432ドル
-2.31%
で引けました。

主要チャートの先週末の終値から1週間の上昇率を確認していきます。
今週は、ゴールド、ビットコインが上昇し、株式指数、長期国債ETFのEDVは下落しました。

また、日経225、2559オールカントリー、インドNifty50指数、399001中国シンセン総合指数では、インドNifty50指数と、日経225が上昇しました。

FANG+と、NASDAQ100の3倍レバレッジ指数TQQQ、フィラデルフィア半導体指数のソックスでは、先週の大暴投の反動か、全て下落しました。それでも先週の上昇分を全て削るほどではなかったようです。

その他、欧州やアジアの各国を代表するインデックスや金、銅、オイル、ガスなどのコモディティ比較の週次の5分足チャートでは、先週好調だったVNインデックスのベトナム指数と、S&P500がマイナスでしたが、その他のコモディティや、米国リート指数が好調でした。
セクターと個別株チェック
今週のセクターと個別株チェックです

S&P500時価総額の週次パフォーマンスをヒートマップで見ると、テクノロジーサービスセクターは、シェアの大きい主要銘柄が下落し不調、電子テクノロジーセクターは、エヌビディアが-7.2%で大きく下落。
+4.19%だったアップルは、3兆ドルに一番近い銘柄で、もう直ぐ戻りそうです。かつて3兆ドルクラブと言われた銘柄は、すでにひとつもなく、S&P500で時価総額2兆ドル台の銘柄は、現在アップル、マイクロソフト、NVIDIAだけになりました。

今週の決算発表は、水曜日にASML、木曜日TSMC台湾セミコンダクター、
ネットフリックスの発表があります。

16日ブルームバーグでは、ASMLは、1-3月(第1四半期)の受注高はブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均を下回った。最近の関税発表の影響を数値化する方法が分からないとの同社のコメントも投資家の不安をあおった。
とのことで、直前高値から一時9%近くの下落となりました。

17日木曜日はTSMCの決算がありました。
同日ブルームバーグによると、2025年通期の売上高が「20%台半ば」の伸びになるとの1月時点の見通しを維持した。
この発表を受け、TSMCの米国預託証券(ADR)は17日早朝の時間外取引で買われ、一時4.5%高を付けた。
とのこと、ただ、決算前の下落や、トランプ関税時の下落前には戻せておらずにいます。
新旧NISA口座公開

新NISA口座の利益は、1週間で-22,565円でした。旧NISA口座の利益は、1週間で87,881円でした。
(※動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)
来週の予定

24日木曜日
「耐久財受注高の前月比」が発表されます。
前回0.9%、予測1.8%です。
同日、中古住宅販売件数が発表されます。
前回426万件、予測412万件です。
続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
火曜日にテスラ、木曜日にGoogleのアルファベットの決算発表があり、指数にどのような影響があるのか注目されます。
終わりに
毎日のニュースでメンタル的に疲れてしまいますよね。
今回まとめたレイダリオ氏の動画の視点で、トランプ氏の政策を振り返るとやりたいことは見えてくるという感じでしょうか。
皆さんは、この相場、どのように行動しますか?
ぜひコメントくださいね!
それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。
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