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前トランプ政権でもやってた関税と対中国貿易戦争から推測するこれから何が起こる!?トランプ政権Ⅰ・Ⅱ徹底比較してS&P500への影響を予測!(4/7-4/11)

前トランプ政権でもやってた関税と対中国貿易戦争から推測するこれから何が起こる!?トランプ政権Ⅰ・Ⅱ徹底比較してS&P500への影響を予測!(4/7-4/11)

動画はこちら。(動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)

あるころうのNISA投資チャンネルです。

今回は、トランプ政権Ⅰで行った政策と、チャートの反応をしっかり確認して、現在のトランプ政権Ⅱの政策と比較し何が共通していて、どこが違うのかを見ていきたいと思います。

トランプ政権Ⅰでの政策とチャートの動きを見ていきます。

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トランプ政権Ⅰの期間は2017年~2021年の4年間でした。

トランプ政権Ⅰの最初の一年は減税期待と規制緩和で、+19%と順調に成長し、途中の調整もわずかな下落でじわじわと資産が増える良い一年でした。
2018年2月は、金利上昇と貿易戦争の開始で年始早々に-10%になりました。初期の期待だけで上昇するところから実績が求められるようになり、発言も過激なままで、インフレが2017年後半から2018年1月に進み、金利が高まりました。
2018年10月~12月は、利上げ継続と米中対立が続き、年間で好調のはずの季節に恐怖感が高く、20%もの急落が起きました。サンタクロースラリーを意識し始める時期に、3ヶ月下落が続き-20%だったので今よりもきつい印象でした。
2019年は、一年を通してとても好調で、利下げと貿易合意期待で途中で調整はあったものの+29%という成長を見せ、長期間平和で何もなさすぎて逆に怖い感じでした。
2020年3月に急激に起きたコロナ危機で、株価は-34%の暴落がありました
この時は正直何もできませんでしたが、急な下落は急反発すると思ってメンタル的にはそこまで辛くなかったです。
一次政権の後期、2020年4月~2021年1月には、金融緩和とテック株バブルでコロナ危機から反転し70%も上昇しました。

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1期目と2期目の共通点として保護主義と関税政策による交渉力の強化があり、これを元に二国間交渉を有利に進める姿勢をとっています。また、規制緩和や減税によって経済成長を推し進め、移民政策によって国内の労働者の雇用を守る政策をとり中国に対しては、強硬路線による圧力をかける政策が共通しています。

一方で前回との違いは、景気拡大局面ではなく景気が減速懸念の最中に就任し長期的な高金利なのにインフレが続いているという状況で、経済的な背景が大きく違っており、ご存知の通りの関税政策が大きく強化されています。政策運営スタイルも協調主義から個人主導型に変わり、意思決定が柔軟で早い代わりに方向性が読めないという状況になりました。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。

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4月12日 ブルームバーグ「トランプ氏こだわる米中首脳会談、見込み薄く-習氏は徹底抗戦の構え」によると、
トランプ米大統領は今回の貿易戦争が始まって以降、複数回にわたって中国の習近平国家主席との首脳会談の可能性に言及している。だが実のところ、実現する見込みは遠のいているだろう。米中による関税の応酬がピークに達したかに見えてもだ。
トランプ氏の高率な関税をしつつ、習近平氏とはフレンドリーという発言の二面性のある態度に比べ、中国側の態度は対抗路線で一貫しています。

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4月12日 ブルームバーグ「米国資産の質とリーダーシップに疑念、”金融危機”懸念も浮上」によると、
トランプ氏のSNS投稿によりアルゴリズムが全てを支配し、全ての市場で買い注文が猛烈な勢いで殺到したため、「何もできなかった」と金利ストラテジストは報告しており、金融危機を警戒しているようです。

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4月12日 ブルームバーグ「トランプ大統領、基本関税10%に例外認める可能性-条件には触れず」という見出しによると、
明白な理由から幾つか例外はあるかもしれないが、10%が最低ライン
大統領専用機エアフォースワンの機内で記者団に語った
とのことで、大半の貿易相手国を対象としている10%の基本関税について、一部例外を認める可能性があるとの考えを示した、
「明白な理由から幾つか例外はあるかもしれないが、10%が最低ラインだ」
と、10%の基本関税についても、なし崩し的に相手国の儀式的な譲歩次第で、追加関税だけでなく、基本関税の引き下げもありうるかもしれない可能性が出てきました。
ちょっと楽観的な推測も入っていますが、関税の相手国以上に、米国の経済的な危機をトランプ氏が理解したのかもしれません。

経済指標とセンチメントチェック

続けて経済指標とセンチメントチェックをしていきましょう。

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10日木曜日CPI消費者物価指数、コアCPIが発表されました。コアCPI前年比は、前回3.1%、予測3.0%のところ、結果2.8%でした。

11日 金曜日は、PPI「生産者物価指数(前月比)」が発表されました。
前回0.1%、予測は、0.2%のところ、結果-0.4%でした。

同日、ミシガン消費者信頼感指数・速報値が発表されました。
前回57、予測54.5のところ、結果50.8でした。
信頼感が低下傾向です。

続けて株式市場の状況を見ていきます。

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株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、
先週4のエクストリームフィアを示していたインデックスは、
現在13のエクストリームフィアとなりました。

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イールドカーブはプラス圏で、先週の0.33から、現在0.52と、かなり上昇しました。

日々、上昇・下落の繰り返しも見慣れてきた感はあるものの、
市場は引き続き何が起きるのかわからない恐怖感に満ちています

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フェドウォッチツールを確認します。
6月18日が次の利下げという予測が大半なところは変わりありませんでしたが、25%あった2段階の予測は無くなり現状維持が増えました。2段階目の予測の多数派は7月30日で、先週と変わりませんが、3段階目の予測がなくなりました。今年最後の予測は、今から4段階の利下げが大半だった先週の結果から、現在は3段階の利下げが大半を占めています。

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それでは為替ドル円を確認します。
先週146.9円台から現在143.4円台-2.39%でした。

週間主要チャートチェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要チャートを見ていきます。

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S&P500は、先週末5,074ドル台から今週終値、5,363ドル台
+289ドル
+5.70%
で引けました。

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NASDAQ100は先週末17,397ドル台から、今週終値18,690ドル台
+1293ドル
+7.43%
で引けました。

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主要チャートの先週末の終値から1週間の上昇率を確認していきます。
今週は、NASDAQ100、S&P500、ダウだけでなく、中小小型株指数のラッセル2000、好調の続くゴールドも上昇しました。そして、長期国債ETFのEDVがものすごい下落、しかも売り時の難しいチャートでした。

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日経225、2559オールカントリー、インドNifty50指数、399001中国シンセン総合指数では、シンセン総合指数のみ若干プラス、他は不調でした。

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FANG+と、NASDAQ100の3倍レバレッジ指数TQQQ、フィラデルフィア半導体指数のSOXでは、NASDAQ100の好調により、TQQQが+32.77%
FANG+、SOX指数も10%を超え、ちょっと回復した感じですね。

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その他、欧州やアジアの各国を代表するインデックスや金、銅、オイル、ガスなどのコモディティ比較の週次5分足チャートでは、
ほとんどのチャートがプラスで、
VNインデックスのベトナム指数が+7.92%、CPER 銅が+6.78%
他、ハンセン指数、ヨーロッパ指数も好調でした。

セクターと個別株チェック

今週のセクターと個別株チェックです

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S&P500時価総額の週次パフォーマンスをヒートマップで見ると、かなり健康的な結果になりました。
下落の大きかったテクノロジーサービス、電子テクノロジー、小売業が大きく回復し、ヘルステクノロジー、非耐久消費財、エネルギー鉱物、公共事業セクターが全面的に下落を続けています。

新旧NISA口座公開

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新NISA口座は、1週間で-43,959円でした。旧NISA口座は、1週間で-453,882円でした。
新旧NISA口座は、1週間の合計で-497,841円でした。

(※動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)

来週の予定

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16日水曜日 小売売上高前月比が発表されます。
前回0.2%、予測は1.3%です。

17日木曜日 建設許可件数速報値が発表されます。
前回、145.9万件、予測146万件です。

同日 住宅着工件数が発表されます。
前回、150.1万件、予測141万件です。

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続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
水曜日ASML、木曜日にTSMC台湾セミコンダクター、ネットフリックスの決算があります。

終わりに

関税による影響が経済指標で明らかになる前に、米国債の大幅下落(利回り上昇)があり、トランプ氏の発言に変化の兆しが見え始めましたね。

皆さんは、この相場、どのように行動しますか?
ぜひコメントくださいね!

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。
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